仙台発着の旅 訪日客に紹介 東京「オトモ」 宮城で10月新事業

外国人向け旅行サービスを手掛けるotomo(オトモ、東京)は10月、宮城県でのプライベートツアー事業に乗り出す。利用者と登録されたガイドをマッチングする仕組みで、文化体験など多様化する旅行ニーズに応えられるのが特長。今月、地元ガイドの登録受け付けを始めた。

 仙台市太白区の秋保温泉でワイナリーを訪れるコース、塩釜市の浦戸諸島を巡るコース、山形市の山寺を参拝するコースなど、仙台発着の17ツアーを用意した。所要時間は3~8時間。2~6人のグループでの参加を受け付け、専属ガイドが1人付く。
 利用者は同社のウェブサイトからプランを選んで日時を決め、希望のガイドがいる場合はリクエストを送って契約する。料金は人数を問わずグループ単位で2万円前後。ガイドは経験やスキルに応じて、1時間当たり1000~1万円の報酬を得る。
 オトモは1月の関東を皮切りに関西、九州に事業を拡大。これまでに英語や中国語、韓国語を話せる学生や主婦、社会人ら600人以上がガイドに登録した。宮城、北海道、愛知、広島など6道県で今回、新たにサービスを始める。
 同社の担当者は「団体ツアーでは物足りないが、自分たちで動くのは難しい『中間層』がターゲット。地域資源の発掘だけでなく、地域の人材活用にもつながる」と狙いを語る。宮城を足掛かりに東北の他地域への拡大を目指すという。
 ガイドは18歳以上で外国語の日常会話スキルがあれば誰でも登録できる。ツアーごとに同社の案内ツールを活用できるため、特別な知識は必要ない。ウェブサイトで申し込み後、同社と面談して登録する。

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