仙台空き室率 最低更新4.40% 12月・オフィスビル

オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた昨年12月の仙台市内のオフィスビル空き室率は、前月比0.15ポイント改善して4.40%となった。1992年の調査開始以来最低の5.20%を昨年8月に記録して以降、4カ月連続で記録を更新した。
 調査5地点のうち4地点で改善した。仙台駅前は0.16ポイント低下の3.10%で、拡張移転や他地区からの移転があった。一番町は0.16ポイント低下の3.19%。JR東日本仙台支社(青葉区)の建て替えに伴う大型成約などが影響した。
 仙台駅東は0.70ポイント低下の6.12%。コールセンターの分室開設や郊外からの移転に伴う成約があった。周辺オフィスは0.09ポイント低下の8.11%。
 県庁・市役所は一部で募集開始の動きがあり、0.40ポイント上昇の7.34%。全地点の1桁台は18カ月連続。
 仙台市内では2019年、オフィスビルの新規供給の予定はない。仙台支店の担当者は「広い空き室が非常に少ない。20年には3棟の新規供給が見込まれていて、既にテナント企業の動きが活発になっている」と説明した。
 調査対象は延べ床面積が990平方メートル以上の348棟。

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