仙台空港、来月25日に全面再開

 宮城県は25日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた仙台空港の旅客ターミナルビルを9月25日に全面オープンさせる方針を固めた。震災から半年余りで、空港機能は全面的に回復する。
 当日は、アシアナ航空が震災後初の国際定期便となる仙台―ソウル線を再開させる。被害が甚大だった旅客ターミナルビル1階では、有料待合室や飲食店が営業を始める予定。
 閉鎖されているビル3階も復旧工事が大急ぎで進んでおり、利用客の利便性を高めるため、9月11日から一部の飲食店が営業を再開する見通し。ビル屋上の展望デッキも早期再開を目指す。
 仙台空港発着の国内定期便は7月25日、震災前の運航水準を回復した。空港の主要機能も回復し、出入国管理、税関、検疫の各業務はほぼ平常通り行われ、国際臨時便の運航に対応している。
 同ビルでは復旧工事と同時に津波対策工事も実施された。津波で水没した1階にあった防災センターを中2階に移したほか、津波が侵入してきたビル東側を中心に、開口部や壁などを補強した。
 仙台空港―美田園駅間で運休が続いている仙台空港アクセス線は、9月末の全線開通を目指している。

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