仙台空港(名取市、岩沼市)駐車場の「カーポート型太陽光発電所」の完成が近づき、25日に現地で関係者を招いたお披露目式があった。駐車場の屋根付き車庫に太陽光発電設備が完成するのは、国内の空港で初めて。28日に駐車場の一般利用を開始し、脱炭素化に向けた取り組みを本格化させる。
空港ターミナルビル南側の第1駐車場に約570台分のカーポートを新設し、計4320枚の太陽光パネルを設置した。年間平均約181万キロワット時(一般家庭約400世帯分)の発電を見込み、全量をターミナルビル内で使用する。消費電力の約2割を賄い、年間約875トンの二酸化炭素を削減する。
お披露目式で仙台国際空港(名取市)の鳥羽明門社長は「空港の脱炭素化に向けた第一歩。2050年までのカーボンニュートラル達成の一翼を担うと確信している」と力を込めた。
事業は、空港の脱炭素化を推進する国の補助金を活用。豊田通商、東急不動産、東北電力が共同で設立した新会社「仙台空港再エネ発電合同会社」が2045年10月まで運営する。