仙台空港が駐車場一新 収容150台増、駐車券廃止、エリア別料金を導入 7月29日利用開始

仙台国際空港(宮城県名取市)が仙台空港の利用者向け駐車場をリニューアルすることが11日、分かった。ターミナルビルに近い第1駐車場を3区画に分割し、エリア別の料金制を導入する。東北の空港で初めて駐車券を廃止し、出入り口の精算機やゲートを撤去。収容台数を全体で150台増やす。既に工事に着手し、29日に利用を始める。

 リニューアルのイメージは地図の通り。

 第1駐車場は予約専用の「1R」(350台)と一般の「1A」(350台)「1B」(500台)に分け、ターミナルビルに近い1R、1A、1Bの順に料金が高くなるようにする。第2駐車場(800台)は最初の30分を無料にする。

 料金体系は通常期と繁忙期(ゴールデンウイーク、夏季、年末年始)の2段階から(1)火-木曜の通常期(2)金-月曜の多客期(3)年末年始などの最多客期-の3段階に変える。6日目以降の200円引きはやめ、4日目以降を半額にする。

 通常期の普通車で比較すると、現在の第1駐車場は最初の1時間が200円。リニューアル後は1Rが500円、1Aが300円と高くなり、1Bは200円で据え置かれる。第2駐車場は現在の100円から200円に値上がりする。

 車いす利用者や障害者、妊産婦らが止められる「ゆずりあい駐車場」は1Rと1Aに再配置し、計19台分から計42台分に拡充する。

 駐車券を廃止する代わりに、出入り口のカメラで車両のナンバーを読み取り、出入庫を管理するシステムを導入する。料金の支払いはターミナルビル内などにある事前精算機か、専用アプリでの決済に限定する。

 毎月60件ほど発生する駐車券の紛失によるトラブルがなくなるほか、出口付近の精算待ちによる混雑も解消され、スムーズな出庫が可能になるという。

 仙台国際空港の担当者は「料金や利用形態の選択肢が増える。金額、時間など何を重視するかに合わせて利用してほしい」と話す。

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