仙台空港アクセス線 10月1日全線再開 震災前の体制に

仙台空港アクセス線が、東日本大震災の影響で運休している美田園―仙台空港駅間の復旧に伴い、10月1日に全線で営業運転を再開することが29日、分かった。
 仙台空港は9月25日に国際定期便の運航が再開されるなど全面的な再オープンを予定している。アクセス線の復旧は、拠点空港の機能回復に弾みを付けそうだ。
 運行本数は快速2往復を含む1日40往復で、震災前の本数に戻る。津波により水没した列車運行管理システムは、津波対策の一環として仙台空港駅1階から同駅2階に移し、再稼働させる。
 アクセス線の全線開業に伴い、美田園―仙台空港駅間で行われているバスによる代替輸送、JR仙台駅と同空港を結ぶ直行バスの運行は9月30日で終了する。
 アクセス線は津波で電気設備や高架橋、トンネル、駅舎などが大きな被害を受け、全線で運休した。7月23日には列車運行管理システムを美田園駅で暫定復旧させ、名取―美田園駅間で運行本数を震災前の約7割に抑えて部分再開していた。

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