仙台空港通販サイト「そらみやげ亭」好調

仙台空港の売店が扱う商品の通信販売サイト「そらみやげ亭」が好調だ。2014年度の売り上げは、取り組みを始めた12年度の5倍に達し、全国の空港通 販サイトでトップに立つ見通しとなった。そらみやげ亭を運営する仙台エアポートサービス(名取市)は「売店との相乗効果を発揮し、地元産品をもっとアピー ルする」と意欲満々だ。
そらみやげ亭は12年4月の開設。約700の商品をそろえる。牛タンや笹かまぼこ、ずんだ餅、菓子「萩の月」といった宮城県の人気土産に加え、山元町のイチゴ、名取市閖上のアカガイなど産地直送品も扱っている。
5400円以上買うと、届け先1カ所につき送料は無料。冷凍、冷蔵、常温問わずまとめ買いができ、購入者は東京都や神奈川、千葉両県が上位を占める。お盆や年末年始は事前に土産を帰省先に届ける人がいるため、宮城県内の購入も多い。
サイトのアクセスは月2万件に上り、当初の10倍に伸びた。エアポートサービスは「土産を下調べする窓口の役割も果たしている」と分析する。
全日本空輸、仙台を含む全国7空港などが設けた空港通販サイト「クーコ・モール」は現在、地方を中心に27空港が参加する。全日空の機内誌などで情報が発信でき、手数料も比較的安価で広告宣伝費が抑えられる。
エアポートサービスは季節に合わせた産直品の提供などに力を入れる。担当者は「今後も宮城や東北を訪れた人に、再発見してもらえるサイトを目指す。観光情報の発信も検討したい」と話す。

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