仙台空港24時間化で防音整備補助 エアコン設置に14.5万円など

仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)の24時間化で、県は20日までに、航空機による一定の騒音が見込まれる名取市の350世帯を対象に、寝室のエアコンや内窓の設置費用として1室当たり最大12万9000~31万2000円を補助する制度の概要を固めた。
 対象は館腰本郷二・三、愛島北目原の両行政区の全体と、下増田杉ケ袋南、館腰本郷一の両行政区の一部。6月1日~2031年3月末までにエアコンや内窓を設置すれば、補助を受けられる。
 上限額はエアコン設置が一律14万5000円。内窓工事は年代別の仕様などを踏まえ、1979年以前に建てられた住宅は31万2000円、80年以降の住宅は12万9000円とした。
 1世帯当たりの寝室数は居住人数別で区分。1~2人が1室、3人が2室、4人が3室、5~7人が4室、8人が5室、9人が6室、10人以上が7室で、寝室数に応じてエアコン設置と内窓工事が可能となる。
 仙台空港の24時間化を巡っては、航空機の夜間飛行が安眠を妨げるとして、寝室の防音環境の整備を求める声が地元住民から上がっていた。県は必要経費として21年度当初予算に2億円を計上した。

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