仙台逓信病院4月譲渡 東京の医療法人に

日本郵政が売却を検討していた仙台逓信病院(仙台市青葉区)が、首都圏、東北などで医療介護施設を展開する医療法人IMSグループの医療法人財団明理会(東京)に事業譲渡されることが10日、分かった。病院名は変わるが、診療科や医師、看護師らの人員体制は維持する方針。

◎診療科など事業継続

譲渡は4月1日。同グループは宮城、山形両県計8カ所で病院などを運営する。両者は合意に達し、明理会が2月6日付で、宮城県に病院開設者の変更許可を申請した。
仙台逓信病院は1922年、「仙台逓信診療所」として市中心部に開設された。42年に病院となり、87年に現在地で診療が始まった。病床数は130。内科、外科など8診療科がある。地域の医療拠点としての事業存続を前提に、譲渡先を探していた。
日本郵政は2015年度半ば以降の株式上場を目指しており、不採算の病院事業の収益改善が急務だった。同社は「診療体制を引き継ぐ形で譲渡の手続きを進めている。地域医療の継続は大きい」と説明した。
IMSグループは東京、宮城など8都道県とハワイで病院、介護老人保健施設など75施設を運営する。グループ本部は「事業継承の話はしているが、詳細は言えない」と説明する。

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