仙台都心エリア拡大、駅東口や勾当台など追加

仙台市は17日、都心再構築プロジェクトで老朽ビルの建て替えなどを誘導する「都市再生緊急整備地域」の拡大が認められたと発表した。市が4月に申し出た通り、政府が15日の閣議で決定した。JR仙台駅東口(宮城野区)や勾当台、定禅寺通周辺(青葉区)が範囲に加わった。東北初となる「特定都市再生緊急整備地域」の指定も受けた。
 緊急整備地域と特定都市再生の区域は地図の通り。拡大前は仙台駅西口や青葉通を中心とした約79万平方メートルだったが、駅東口や定禅寺通のほか、本町地区や国分町、一番町地区の一部が加わり、約186万平方メートルに倍増した。
 都心再構築プロジェクトは緊急整備地域内の開発事業に対し、老朽ビル建て替え助成金や市街地再開発補助金を交付するほか、新築ビルの容積率緩和などを支援。国の税制優遇と併せて新たな投資を呼び込む。
 特定都市再生の区域は、拡大後の緊急整備地域内の約73万平方メートル。国際水準のオフィス、ハイクラスホテルなどを誘致し、都市の国際競争力を高める開発を誘導する。不動産取得税の優遇措置など国の手厚い財政支援がある。同区域の指定は全国15カ所となった。
 市都市計画課の担当者は「新たな区域指定を活用し、都心開発の一層の機運醸成につなげる」と話した。

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