仙台市宮城野区の仙台コミュニケーションアート専門学校で10月23日、地場産野菜を使った料理コンテストが開かれた。消費拡大を目指す市の事業の一環で、同校調理師科の学生が3部門に挑んだ。優秀作品は今月6~17日、青葉区のレストラン「パリンカ」のコース料理として提供される。
校内の1次選考を通過した10グループ22人が参加。カブやキュウリをイタリア料理風に仕上げたり、ムース状にした小松菜をケーキにしたりと、独創性あふれる作品が並んだ。
東北農政局幹部、飲食業関係者ら8人が審査員を務め、味や盛り付け、食材の生かし方など5項目を採点した。試食では「発想が豊か」「見た目にも美しい」など高い評価の声が相次いだ。
コンテストに先立ち、生徒は野菜の収穫も体験している。調理師科の石川一也学科長は「食材への愛着が良い効果を生んだ。卒業後も全国で仙台野菜を発信してくれると思う」と話していた。