仙台駅、東西自由通路16メートルに 15年度完成目指す

JR仙台駅南側の東西自由通路について、仙台市とJR東日本仙台支社が、現在の6メートルを16メートルに拡幅することで合意したことが16日、分かった。恒常的な混雑状態を緩和するのが狙いで、市地下鉄東西線が開業する2015年度までの完成を目指す。
 関係者によると、自由通路は市とJRが3メートルずつを所有している。拡幅の際は通路の位置を変えず、北側に10メートルほど広げることでおおむね一致し、両者が9月上旬に確認書を交わした。
 拡幅に合わせ、通路両脇に小売店スペースを新設したり、通路と駅ホームをつなぐ改札口を整備したりする計画もあるという。着工時期や整備内容、事業費の負担割合について今後、詰めの協議をする。
 仙台駅の東西を結ぶ通路はほかに、東西地下自由通路と北部名掛丁自由通路があるが、とりわけ東西自由通路の利用者が多く、10年度の1日の通行量は平日で4万4000人、休日は6万4000人に上る。
 プロ野球、東北楽天ゴールデンイーグルスのゲーム開催日は特に混雑し、地元商工団体などが拡幅を要望していた。
 自由通路は現仙台駅と同じ1978年に完成。長さは96メートルで、事業費2億8000万円は市と当時の国鉄が折半した。市とJRは09年夏ごろ、拡幅に向けた本格的な協議を始めた。市は10年度予算で設計費として1000万円を計上していた。

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