仙台駅前「EDEN」テナント契約を2年延長 GSビル跡地再開発は22年以降か

仙台市青葉区中央1丁目の商業施設「EDEN(エデン)」を運営するオリックス(東京)の関連会社が、テナント契約の期限を2020年1月末から2年間延長したことが2日、関係者への取材で分かった。隣接地で解体工事中の商業ビル「GSビル」跡地を含めた一体的な再開発は22年以降になる見通しとなった。

 エデンは11年7月、仙台ホテル跡地にオープン。飲食店など14店が入り、18年1月にテナント契約を2年間延長していた。
 関係者によると、オリックスはエデンとGSビル跡地とを合わせた再開発を検討する中で、テナント契約の解除を通告する期限の今年7月末までに具体的な整備方針が決まらず、契約を延長した。オリックス側は順次、各テナントと再契約の交渉に入る。
 GSビルは1957年に建設された「日乃出興業ビル」が前身で、オリックス出資の合同会社が所有する。市が2017年に公表した耐震診断結果で、震度6強~7程度の地震で倒壊などの危険性が指摘されたことを受け、18年6月に解体が始まり、今年9月末に工事が終了する。
 オリックスグループ広報部は「テナントとの契約事項は公表できないが、エデンを閉店する方針は今のところない」とし、一体的な再開発については「さまざまな方向性で検討している段階だ」と説明した。
 JR仙台駅西口では17年2月、エデンとGSビルから青葉通を挟んで向かいのさくら野百貨店仙台店が破綻。複数の地権者が再開発に向けた協議を進めている。

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