仙台-新庄が高速道で直結 東北中央道東根北-村山本飯田IC、10月29日開通

国土交通省は29日、東北中央自動車道の東根北インターチェンジ(IC、山形県東根市)-村山本飯田(もといいだ)IC(山形県村山市)間8・9キロが10月29日に開通すると発表した。開通により福島、新庄両市が直結する。山形県最上地方が南東北の高規格道路の環状ネットワークに組み込まれ、首都圏や仙台圏との往来の利便性が向上する。

 開通するのは、1998年に整備着手した東根(山形県東根市)-尾花沢(山形県尾花沢市)IC間23・0キロで最後に残った区間。片側1車線の自動車専用道で、無料で利用できる。今後は新庄以北の整備を進め、秋田県側との直結を目指す。

 県の試算では、東北自動車道から分岐する福島ジャンクション(福島市)-新庄IC(山形県新庄市)間の所要時間は110分で、国道13号のみの走行より95分短縮する。最上地方への企業誘致など新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた地域産業の活性化、中核病院への救急搬送の迅速化、「そば街道」など沿線地域の観光振興が期待される。

 山形県の吉村美栄子知事は「秋の行楽シーズン中の開通となり、大変喜ばしく思う。東北中央道のさらなる利用拡大を図り、県内の高規格道路ネットワークの早期完成に取り組みたい」との談話を出した。

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