仙台市中心部商店街の活性化を目指す街づくり運営組織の設立に向けて、市は22日、「中心部商店街活性化戦略研究会」(仮称)を発足させる。情報収集や勉強会に加え、本年度から中心部商店街の情報発信や合同イベントの開催を手掛けていく。
研究会は、青葉区の9商店街加盟店の後継者や学識経験者、街づくりを目的にしたNPOのメンバーら18人で構成。初回は札幌市の街づくり運営会社や福岡市天神地区の協議会など、先進地域の取り組みを学ぶ。
それ以降は月1回の研究会を開くほか、専門部会を設置して随時会合を持ち、街づくり運営の実施主体となる「中心部商店街活性化パートナーシップ」(仮称)の活動内容や財源の確保策などを検討する。パートナーシップは2015年には本格始動させる。
街づくりの対象となるのは一番町一番街、一番町4丁目、おおまち、クリスロード、サンモール一番町、仙台朝市、仙台駅前、名掛丁、本町の各商店街。研究会の設立は、市が今月策定した市中心部の街づくりの指針「仙台市中心商店街将来ビジョン」に盛り込まれている。
パートナーシップの始動は、15年度に予定されている市地下鉄東西線の開業に照準を合わせる。市地域産業支援課の担当者は「商店街の若手メンバーと議論を重ね、市中心部に人を呼び込めるようなアイデアを出し合いたい」と話している。