サッカー女子、プレナスチャレンジリーグのベガルタ仙台レディース(仙台L)は4日、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台で行われた日体大との最終戦を白星で飾った。前節決めたリーグ制覇となでしこリーグ昇格に花を添える勝利に、スタンドのサポーターは沸き返った。
チームを後押ししようと、詰め掛けたのは6809人。ベガルタゴールドを基調にした横断幕を何枚も掲げ、大声援を送った。キックオフ4時間前から並び、会場に一番乗りした仙台市泉区、自営業菅野圭子さん(52)は「(選手たちは)娘のようにかわいい。選手やサポーターが楽しんで終われれば」と話した。
だが、仙台Lは思いの外、苦戦。0-0が長時間続き、重苦しい雰囲気も漂ったが、後半28分にMF中原沙央理選手が待望の先制ゴール。リードを保ったまま試合終了の笛が響くと、スタンドは大歓声に包まれた。
試合後、セレモニーが行われ、千葉泰伸監督は「優勝という目標に向かい、選手とスタッフが一つになった」。DF下小鶴綾主将は「ホームでは毎試合、たくさんの方が来て、背中を押してくれた」と話した。
ピッチを1周して選手たちは、昇格の喜びをサポーターと分かち合った。仙台市青葉区の会社員井上健太郎さん(39)は「1年間、よく頑張った。なでしこリーグでも中位以上の力はある。さらに上を目指すなら、補強や強化に一層力を入れてほしい」と力を込めた。