大手予備校「代々木ゼミナール」(本部・東京都渋谷区)が、全国の27拠点を本部など7拠点に集約する方針を講師らに通告したことがわかった。
仙台や横浜、京都など20拠点を来年3月末に閉鎖するとみられる。代ゼミは大学入試センター試験の成績分析や全国模試を行っており、業務が縮小された場合、受験業界への影響が大きい。
代ゼミ関係者によると、8月20日付で、講師らに対して事業展開の見直しが通知された。高宮英郎理事長名の通知によると、来年4月以降も存続するのは、本部のほかに、札幌、新潟、名古屋、大阪南、福岡、造形学校(東京)。「昨今の少子化に伴う受験人口の減少と現役志向の強まりの中で、これまでのサービスを維持することが困難となり、全国一律の校舎運営、事業展開を根本より見直さざるを得ない状況」としている。