代ゼミが中学受験塾の「SAPIX」を買収

大学受験予備校の代々木ゼミナール(東京都渋谷区)は、中学受験塾の「SAPIX(サピックス)小学部」を運営するジーニアスエデュケーション(東京都中央区)の全株式を同社の創業メンバーから取得した。買収金額は不明。この買収により、代ゼミは中学受験から大学受験まですべてを網羅する総合予備校となる。
 サピックスは1989年、TAP進学教室から独立して誕生。小学部はジーニアス、中学・高校部はサピエンス研究所が運営している。
 サピックス小学部は首都圏に41教室を展開しているが、買収による塾の名称や講師、授業内容の変更はないという。
 代ゼミは昨年9月にサピエンス研を子会社化。今回、小学部を買収したことにより、中学受験から大学受験までを網羅することになる。
 代ゼミは「大学受験までを見据えた総合教育機関として、難関大学カリキュラムを充実させる」(広報企画部)としている。
 首都圏の中学受験の学習塾では、日能研、四谷大塚、サピックスが御三家と呼ばれている。なかでもサピックスは難関中学合格者数で日能研と激しくトップ争いをするなどして急成長し、注目度も高い。
 少子化が進むなか、予備校や学習塾の再編が進んでおり、06年には、東進ハイスクールを展開するナガセが四谷大塚を買収している。

タイトルとURLをコピーしました