任天堂が1日に発表した2020年4〜12月期連結決算は最終(当期)利益が前年同期比91・8%増の3766億円で、同期間では最高益となった。クリスマスを含む年末商戦でゲーム機「ニンテンドースイッチ」や専用ソフトの販売が好調を維持した。
売上高は37・3%増の1兆4044億円、本業のもうけを示す営業利益は98・2%増の5211億円。スイッチ専用ソフト「あつまれ どうぶつの森」(通称あつ森)の根強い人気に加え、鉄道会社の社長になって全国を巡り物件を購入するすごろくゲーム「桃太郎電鉄」の最新作など複数のヒット作に恵まれた。
また、20年11月に発売されたソニーのライバル機「プレイステーション(PS)5」が国内販売で伸び悩んだことも、任天堂には追い風になったとみられる。ゲーム情報誌「ファミ通」によると、20年12月の国内の月間販売台数(推計値)はPS5の約5万台に対し、スイッチは約97万台だった。【杉山雄飛】