任期満了に伴う宮城県富谷町長選

<カセ坊>
市民有志の団体「カッカッカーのカセ鳥応援隊」が、2011年に考案した。上山市の魅力をさらに発信 するため、市商工会青年部が13年に着ぐるみを制作した。モチーフとなった民俗行事カセ鳥が開催される2月11日が誕生日。お祭り好きの男の子で、趣味は 温泉巡りとウインタースポーツだという。特技の「カセ鳥の舞」を披露することもある。

上山市中心部にある上山城の展望台からは、360度の景色が広がる。雄大な蔵王連峰の姿が目に飛び込み、長屋づくりの商店街など市街地が一望できる。
別名「月岡城」は1535年に築城され、羽州の名城として知られた。1982年に3層4階建てで再建され、郷土資料館が入る。城の北側に武家屋敷が並び、南にはやぐらが残る。
上山は江戸時代、羽州街道と米沢街道が交差する交通の要衝で、参勤交代や出羽三山参りでにぎわった。
小高い山に建つ上山城を下っていくと、城を取り囲むように温泉が湧き、老舗の宿が立ち並ぶ。「城下に温泉街があるのが特徴で、全国的に珍しい」と話すの は、上山市観光物産協会の長橋圭子さん(36)。市内には七つの共同浴場と五つの足湯があり、無色透明の塩化物泉は「温まりの湯」「美人の湯」と呼ばれ る。昨年度は約74万人が訪れている。
有数のブドウ産地でもあり、市内には二つのワイナリーがある。グラスを片手に上山城周辺の散策を楽しむ「かみのやまワインバル」も開催される。郷土が生んだ歌人、斎藤茂吉の業績をたたえる記念館は展示内容が充実している。
毎年2月11日に行われるのが、民俗行事「カセ鳥」だ。わらで編んだミノを頭からすっぽりかぶったカセ鳥が「カッカッカー」と声を上げながら市内を練り歩く。沿道に集まった市民や見物客らはひしゃくで水をかけ、五穀豊穣(ほうじょう)と商売繁盛を祈る。
長橋さんは「上山城を中心に温泉や観光施設がある。四季の行事とともに街歩きを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
(日曜日掲載)

<ガ イド>上山市中心部までは、東北自動車道山形蔵王インターチェンジから国道13号などを経て車で約20分、山形新幹線、奥羽線のかみのやま温泉駅からは徒 歩約7分。滞在型の健康保養地を目指す取り組みもあり、ドイツ医学の気候性地形療法を取り入れた「クアオルト健康ウオーキング」を1年を通して楽しめる。 連絡先は市観光物産協会023(672)0839。

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