企業別CM好感度、KDDIが初の首位 「三太郎」シリーズ大ヒットで

CM関連の調査を行うCM総合研究所は8日、2014年度「企業別CM好感度ランキング」を発表した。俳優の松田翔太、桐谷健太、濱田岳がそれぞれ、桃太 郎、浦島太郎、金太郎を演じるauの「三太郎」シリーズがヒットした【KDDI】が前回3位から二つ順位を上げ、初の栄冠。1989年度の調査開始以来、 首位を獲得した企業はサントリー、ハウス食品、日本コカ・コーラ、ソフトバンクモバイルに次ぎ【KDDI】が5社目となった。

時にタレント以上の効果をもたらす“社員”出演CMのインパクト

【KDDI】は14年度、56作品を展開した。「三太郎」シリーズは個性豊かな3人の俳優が日本昔話の主人公を“あたらしい英雄”として演じ、同研究所は「3人が友達だったという斬新な設定とコミカルな掛け合いが視聴者を引きつけて大ヒット」したとしている。

前年度まで7連覇の【ソフトバンクモバイル】が2位。犬のお父さんや上戸彩、堺雅人らが出演する「白戸家」シリーズ人気が健在だった。ダチョウ倶楽部、 吉田鋼太郎、指原莉乃ら多彩なゲストが登場し、犬のお父さんが高校時代を回想する作品は、若き日の犬のお父さんを染谷将太、樋口可南子演じるお母さんの若 い頃を広瀬すずが演じ話題を集めた。

3位は前年度2位の【サントリー食品インターナショナル】。缶コーヒー『ボス』の「宇宙人ジョーンズの地球調査」シリーズでは、ジョーンズがタモリ、感情認識パーソナルロボット「Pepper」、マツコ・デラックスらと共演した。

同研究所は「上位を見るとコミカルなシリーズCMを継続的にオンエアした企業が多く、とりわけ男性出演者の活躍が目立った。通信、飲料、自動車など好敵手の競合企業がしのぎを削る結果となった」と分析している。

【2014年度企業別CM好感度TOP10】
総合順位(前年順位) 企業名:代表銘柄名/代表作品名
1(3) KDDI:au/三太郎シリーズ:学割・桃太郎の出生
2(1) ソフトバンクモバイル:SoftBank/白戸家:お父さん回想する
3(2) サントリー食品インターナショナル:ボス/宇宙人ジョーンズとマツコと夏目:黒ドレスの女
4(7) 日本コカ・コーラ:ジョージア/山田孝之:海の家従業員
5(4) トヨタ:TOYOTOWNキャンペーン/TOYOTOWN:のび太とジャイ子の娘
6(5) 花王:エッセンシャル/櫻井翔と山本美月:触ってみて
7(6) P&G:ファブリーズ/松岡修造:枕リレー&夜のカーペット
8(15) 日清食品:カップヌードル/錦織圭:SAMURAI─K
9(11) ダイハツ:WAKE/玉山鉄二:WAKE 兄弟・ゴルフ
10(12) 味の素:クックドゥ/山口智充:食欲全開・黄金比率

【調査概要】
集計期間:2014年4月度~2015年3月度(2014年3月20日~2015年3月19日)
調査対象:関東1都6県在住の一般モニター男女3000人に聞いた「月例CM好感度調査」の12ヶ月分より集計
2014年度のCM展開:全1968社
(すべてCM総合研究所調べ)

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