伊勢神宮、参拝客900万人を突破 式年遷宮に沸き過去最高ペース

式年遷宮に沸く伊勢神宮(三重県伊勢市)への今年の参拝客数が9月で900万人を突破し、1896年に統計を取り始めて以来、過去最高を記録した。伊勢市は当初1千万人としていた今年の参拝客数を1300万人に上方修正した。
 神宮司庁によると、900万人を突破したのは9月20日。23日現在で内宮が約593万人、外宮が約331万人、計約924万人となっている。これまでの最高は2010年の約883万人。10月2日には内宮、5日には外宮で8年がかりの式年遷宮のハイライト「遷御」が行われ、1千万人突破は確実な情勢だ。
 伊勢市産業観光部によると、これまでも遷御の年に参拝客数が急に伸びる傾向はあったが、今回の遷宮では、社殿建て替えの木材を運ぶ「お木曳」が始まった06年ごろから客足が大きく伸び始めたという。
 伊勢市は「市、観光協会、商工会議所、民間企業などがオール伊勢で情報発信に取り組み、メディアとの相乗効果も表れたのではないか」としている。

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