伊藤忠商事は２６日、グーグルが認定した高品質な中古スマートフォンを日本で初めて販売すると発表した。同日から伊藤忠子会社が運営する中古スマホ販売サイト「にこスマ」で取り扱いを始めた。中古スマホ市場の拡大と循環経済を後押しする。
伊藤忠商事© 読売新聞
販売するのは、グーグルと伊藤忠子会社が連携して整備した「認定再生品」。表面に傷があれば新品同様に修復し、バッテリーも新しい純正品に交換する。ピクセル６、７など５モデルを、新品よりも２～３割程度安く購入できる。同様の中古スマホはアップルも販売している。
インフレ（物価上昇）や円安の影響でスマホ価格が高騰する中、低価格の中古スマホの人気が高まっている。ただ、一般的な中古品の品質にはばらつきがある場合もある。
伊藤忠は、中古スマホの再生を手がけることで、電子機器の廃棄物削減に貢献したい考えだ。担当者は、「新品と中古だけでなく、認定再生品という新たなカテゴリーを作っていきたい」と話している。
