伊藤忠商事は21日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)グループが保有する米オクラホマ州の風力発電所の権益約40%を取得すると発表した。12月の商業運転開始までに約50億円出資する。海外で成長市場の風力発電事業に出資するのは初めて。
伊藤忠とGEは今年5月に風力発電など再生可能エネルギー分野の開発で包括提携しており、その具体的な案件の第一弾となる。
権益を取得する「キーナンII」風力発電所は、オクラホマ州ウッドワードの南方に位置する。66基の発電機を備える大規模風力発電所で総発電容量は約15万キロワット。周辺の4万5000世帯に電力を供給する。
運営はGEグループと共同で行い、伊藤忠が買収した世界最大の発電所の保守・運営の専門会社ネース・コーポレーションが担当する。
伊藤忠は今後もGEと共同で、風力発電や太陽光など再生可能エネルギーを利用した発電事業の権益取得を進めたい考えだ。