伊藤忠「朝型勤務シフト」5月から正式導入 試験中に4%コスト削減

伊藤忠商事は24日、昨年10月から試験導入した「朝型勤務シフト」を5月1日から正式に導入すると発表した。国内勤務社員約2600人が対象。
 基本的な勤務時間を午前9時から午後5時15分とした上で、午後8時以降の深夜残業を原則禁止する。
 午前5~9時の早朝勤務に時間外手当と早朝割増金がつく仕組み。
 夜の勤務時間に制約を設け、効率的な働き方を促し、総労働時間を減らすのが狙い。
 6カ月の試験期間中、総合職で月平均約4時間、事務職で約2時間残業が減り、残業時間はそれぞれ約45時間、約25時間。
 この結果、会社が支払う残業代は7%減った。会社側が健康管理のため無料提供するバナナやヨーグルト、おにぎりなどの軽食代を差し引いても約4%のコスト削減を実現、電気使用量も減った。
 「効率的な働き方で労働時間が減り、仕事と家庭の両立支援、健康管理にもいい」(小林文彦常務執行役員)と期待以上の効果があったという。

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