仙台市の基礎を築いた仙台藩祖伊達政宗に感謝し、地元の産業発展を祈願する「奉納の会」が9日、青葉区の瑞鳳殿であった。県内に事業所を置く44の企業・個人が参加。日本酒やこけし、笹かまぼこといった地場産品を本殿前に供えた。
富谷市に工房を構える仙台箪笥職人の増野繁治さん(65)はテーブルを奉納した。「長く仕事ができているのは、伊達家の歴史のおかげ。若い人たちに技術を継承していきたい」と抱負を語った。
20、21の両日に仙台市中心部で開かれる「仙台・青葉まつり」を前に、仙台観光国際協会が主催。コロナ禍で昨年は参加者の出席を制限したが、今年は通常通り行った。奉納された工芸品は21日まで瑞鳳殿の資料館で展示する。