伊達政宗の石こう騎馬像が修復後初公開 宮城・竹駒神社

昨年3月の福島県沖地震などで被害を受けた「伊達政宗騎馬像」の等身大石こう像の修復が完了し、宮城県岩沼市の竹駒神社の国登録有形文化財「馬事博物館」で23日、特別公開が始まった。公開はコロナ禍も挟んでおよそ3年半ぶりで、24、26日も午前9時半~午後4時に無料見学できる。

 等身大石こう像は、1935年に仙台城跡(仙台市青葉区)に建立された初代騎馬像の制作過程で作られ、手がけた柴田町出身の彫刻家小室達(とおる)から38年に神社に奉納されている。高さ、横幅は約2・8メートルで、最終のひな型となった。

 震度6強を観測した昨年3月の地震などで石こうが割れる被害があり、今年5月に修復した。馬事博物館も保存修復を終えた。

 23日は宮城県柴田町のしばたの郷土館の岡山卓矢学芸員が解説。見学した岩沼市の新妻茂雄さん(82)は「馬の筋肉など表現が繊細。政宗の顔が大きく、高さ9メートルある騎馬像を見上げた時に均整が取れるようにしたのが分かった」と話した。

 神社では23、24日に秋季大祭があり、24日はみこしや山車が市内を練り歩く。

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