休校31日まで延長 仙台市、6月1日再開方針を発表

郡和子仙台市長と佐々木洋教育長は30日、臨時の記者会見を開き、市立学校の臨時休校を5月31日まで延長し、6月1日に再開する方針を発表した。始業式は原則再開日に実施し、入学式は同日以降、別途日程を決定。休校の長期化による授業時数の確保のため、夏休み期間中などに授業日を設定する。
 郡市長は「市内で新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大は見られないが、予断を許さない状況だ。児童生徒の健康と安全を守るためには、大型連休後も一定期間は休校継続が必要と判断した」と説明した。
 6月1日の再開は「専門家の意見も聞いた上で、感染者が少なくなった今の状況が続けば、感染防止対策を講じた上で始めることは可能だろう」と強調した。
 休校中は学年別の分散登校などで、週1~2日の臨時登校日を設ける。各学校が課題プリントや学習の週間計画書を作成し、教職員が児童生徒に届けるなどして家庭学習を支援する。
 保護者が仕事を休めず自宅で過ごせない小学1~4年生、小中学校の特別支援学級の児童生徒は学校で預かり、児童クラブの登録児童はこれまで通り受け入れる。佐々木教育長は授業時数を確保するため、土曜日や秋、冬休みに授業日を設定する可能性を示唆した。
 塩釜、多賀城の両市も30日、市立学校の臨時休校を5月末まで延長し、6月1日に再開すると明らかにした。

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