休眠口座1800万円が性風俗へ 元行員詐取

顧客の「休眠口座」から多額の現金をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた宮城県大河原町中川原、七十七銀行白石支店(白石市)の元副長、千葉修被告(50)=懲戒解雇=の初公判が8日、仙台地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、結審した。
被告は20件、総額1800万円の現金を詐取した事実を認めた。長期間、取引がない休眠口座を狙った理由については「発覚しづらいと思った」と述べた。2008年ごろからデリバリーヘルスにのめり込み、性風俗に使う金が欲しかったという。被告は「仕事のストレス解消のため、当初は月1回程度だったが、徐々に回数が増えていった」と供述し、詐取した金は全て使い切った。
検察側は「副長という立場を悪用し、通帳を再発行させるなど巧妙かつ悪質な犯行だ。動機に酌量の余地は全くない」と述べた。
起訴状によると、11年10月下旬、休眠口座の名義人の印鑑を勝手に変え、名義人名の払戻請求書を偽造し、139万円を詐取したとされる。被告は窓口業務を統括する立場だった。

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