伝統へ新風吹き込む 仙台二高男女共学初の入学式

今春男女共学になった仙台市青葉区の仙台二高(柏葉浩明校長)で9日、入学式が行われ、女子70人を含む1年生322人が高校生活のスタートを切った。

 新入生は一人一人名前を読み上げられて起立。女子生徒の元気な返事が体育館に響いた。

 柏葉校長は「共学という新しい枠組みとなった。伝統を創造的に継承してほしい」と語り掛けた。

 同窓会長の西澤潤一首都大学東京学長が祝辞で、「わたしは共学化に反対だったが、なったからには女子生徒にも素晴らしい成果を身につけてほしい」とユーモアを交えて激励した。

 新入生の柚原志保さんは「伝統や校風に魅力を感じ、どうしても入学したかったのでうれしい。勉強はもちろん、大好きな吹奏楽も続けたい」と笑顔で語った。

 仙台二高は当初、2006年度に共学化される予定だったが、同窓会の反対などで07年度に延期された。08年度は、宮城一女が共学化される予定。

 9日は、仙台二高のほか58公立高が入学式を行った。公立小中学校の入学式も集中し、中学校は119校、小学校は355校でそれぞれ行われた。
2007年04月09日月曜日

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