仙台市は、杜の都環境プラン(市環境基本計画)の個別計画で、低炭素都市の構築を目指して改定を進めている「地球温暖化対策推進計画」(2011~20年度)の中間案をまとめた。
環境プランは、20年度の温室効果ガスの総排出量を、05年度比で25%以上削減するとしている。中間案は目標実現のための実施施策として、(1)街の構造、配置を最適化する(2)低炭素型の交通システムを構築する(3)循環型社会の形成に向けた取り組みを推進する―など5項目を掲げた。
重点的に進めるべき内容を一括にまとめた五つのプロジェクトも設定。「次世代自動車利用者の優遇」や「中小事業者に対するエネルギー使用量の報告制度の導入」「市民が参加する森林維持活動プログラムの実施」といった取り組み内容を列挙した。
プロジェクトの実施などで、05年度の温室効果ガス排出量の約1%に相当する8万5000トン以上の削減を目指すとしている。
推進に当たり、市は施策効果や温室効果ガスの排出状況を定期的に把握して中間見直しを行う。実効性のある取り組みを進めるため、条例制定も検討する。市民や事業者が一体となって低炭素都市づくりを支える基金の創設なども議論する。
市環境局は14日、市役所で中間案に関する市民説明会を開く。市民の意見も28日まで募る。計画は年度内に内容を決める。