住宅地の全国平均、9年ぶり下げ止まり 公示地価

国土交通省は21日、1月1日時点の公示地価を公表した。住宅地の全国平均は前年と比べて横ばい(0・022%上昇)で、9年ぶりに下げ止まった。商業地の全国平均は1・4%上昇し、2年続けて値上がりした。工業地の全国平均も0・3%上がり、前年の横ばいから9年ぶりに値上がりに転じた。

住宅、商業、工業を合わせた全国平均は0・4%上昇。住宅地の地域別では、東京圏が0・7%、名古屋圏も0・6%上がったが、大阪圏は横ばいだった。これらの3大都市圏を除いた地方圏は0・4%下がったが、下落率は2010年の3・8%を底に7年連続で縮小した。札幌、仙台、広島、福岡の「地方主要4市」に限れば、平均2・8%上がった。

約2万6千の調査地点別で最も上昇率が高かったのは大阪・道頓堀の商業地の41・3%。住宅地に限ると上昇率トップ10のうち7地点を仙台市が占めており、いずれも15年12月に開業した地下鉄東西線の沿線だった。最高値は11年連続で東京・銀座4丁目の商業地(1平方メートルあたり5050万円)で、上昇率は25・9%に達した。

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