住宅着工4ヵ月連続増 東北3月

国土交通省がまとめた東北の3月の新設住宅着工戸数は、前年同月比10.1%増の4578戸となり、4カ月連続で前年を上回った。福島で貸家の着工が大幅に増えた。
県別の着工数は表の通り。福島は4カ月連続、青森は2カ月連続で増加。秋田は5カ月ぶり、山形は2カ月ぶりに増加に転じた。宮城は4カ月ぶり、岩手は2カ月ぶりに減った。
持ち家は全体で3.2%減の1954戸で3カ月ぶりの減。青森、宮城、秋田、福島は増えたが、岩手と山形の減少幅が大きかった。沿岸市町村の着工数は、宅地造成の進み具合によってばらつきが見られる。
貸家は全体で13.3%増の1807戸と4カ月連続のプラス。県別は青森135戸(82.4%増)、岩手228戸(24.5%減)、宮城584戸 (20.3%減)、秋田104戸(36.8%増)、山形135戸(117.7%増)、福島621戸(78.4%増)だった。福島は沿岸被災地で復興関連の 動きが目立った。
分譲は32.8%増の696戸。うち一戸建ては38.5%増の604戸、マンションは33.9%増の79戸だった。
住宅金融支援機構東北支店の担当者は「沿岸部を中心に復興需要が堅調で、高水準を保っている」と分析した。

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