住宅着工5ヵ月連続増 東北8月、復興需要続く

国土交通省がまとめた東北の8月の新設住宅着工戸数は、前年同月比7.9%増の5453戸で5カ月連続で前年を上回った。災害公営住宅など東日本大震災の復興需要を背景に、高い水準が続いている。
県別の着工戸数は表の通り。山形は8カ月、岩手は4カ月、宮城は2カ月連続で、福島は2カ月ぶりにそれぞれ増加した。秋田は2カ月連続、青森は2カ月ぶりにいずれも減少した。
持ち家は全体で2.2%増の2525戸となり、6カ月連続で増えた。宮城、山形、福島の3県で増加。仙台市や石巻市、いわき市は前年比で20戸以上増えた。
貸家は全体で16.8%増の2350戸。山形が約2.2倍の195戸、福島は44.7%増の576戸、宮城は6.5%増の1005戸だった。山形では、前年は着工がなかった村山市や東根市、高畠町、庄内町などで新たに十数戸ずつの着工があった。
分譲は0.7%増の564戸だった。うち一戸建ては3.3%増の469戸。マンションは10.4%減の95戸だった。
住宅金融支援機構東北支店の担当者は「消費税増税の影響はほぼなくなった。震災復興の要素を除けば、着工数は横ばいの状態が続いている」と話した。

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