住宅長寿命化を推進 市街地の拡大抑制 仙台市計画案

 仙台市は、住宅施策の指針となる「住生活基本計画」案をまとめた。人口減少や少子高齢化を見据え、耐震性と環境性能を高めた住宅の長寿命化を推進。利便性の高い中心部や鉄道沿線への居住を促し、市街地の拡大を抑える。
 基本方針として(1)良質な住宅建築の促進(2)住宅困窮者へのセーフティーネット構築(3)機能集約型の市街地形成-など5項目を設定。「誰もが住みよい杜の都を目指して」を基本理念に掲げた。
 増加傾向が続く空き家を活用するため、民間団体との連携体制を築き、多様な住み替え需要に対応する。住宅新築の鈍化に備え、既存マンションなどの計画的な修繕を促して長寿命化を図る。
 高齢者の住環境の向上策としては、専用賃貸住宅の普及や市営住宅のバリアフリー化を進める。
 計画期間は2013~20年度。5月にパブリックコメントを募集後、7月の計画策定を目指す。
 02年度に策定された「住まいの基本計画」の後継として、10年1月から学識経験者らによる検討委員会が協議を進めていた。

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