住民不在の福島県大熊町を見守った「じじい部隊」最後のごみ拾い

東京電力福島第1原発事故で全町避難となった福島県大熊町で、住民不在の町を6年間パトロールし続けた元職員らのグループが3月末で解散する。平均年齢66歳の通称「じじい部隊」。4月10日の一部避難解除を前にした30日、最後の地域活動として道路沿いのごみ拾いを行った。

 雨がぱらつく中、レインコート姿の隊員6人が、山あいにあり既に通行制限が解除された国道288号沿いの草やぶに分け入った。弁当の容器が入ったコンビニの袋や空き缶が次々見つかり、最初のごみ袋は5分足らずで満杯に。リーダー格の鈴木久友さん(66)は「車の窓からぶん投げているのかな」とため息を漏らした。

タイトルとURLをコピーしました