東日本大震災の復興支援ボランティアと住民が交流する「海の運動会」が17日、南三陸町歌津の田の浦漁港であり、約120人が海上の綱渡りなどを楽しんだ。
2011年6月から田の浦地区を支援する滋賀県立大の学生チームと住民らが中心になって企画。競技は漁港を生かした5種目で、海に浮かべた子ども用のビニールプールをかごに見立てた「海の玉入れ」、漁師と一般参加者がチームを組む「ウニ採り競争」などが行われた。
岸壁と防波堤の間に張ったロープを手で伝って距離を競う「海の綱渡り」では力尽きる人が続出。挑戦者が海に落下する度に観衆から歓声が上がった。
海の運動会は昨年に続き2回目。田の浦ファンクラブ学生サポートチーム代表の吉田大樹さん(19)は「心優しい田の浦の人たちが明るく元気になる催しを今後も開きたい」と語った。
住民でつくる田の浦契約会の佐藤久次会長(63)は「別々に避難している住民が顔を合わせる大切な機会。一段と復興が進むはずの漁港で来年も楽しみたい」と話した。