住民視点で仙台の魅力発掘 ガイドブック作成 来春発行

 住民の視点で仙台の魅力を発信する仙台市市民協働事業「センダイ・ガイドブック作成プロジェクト」が始動し、24日、第1回のワークショップが開かれる。仙台市在住の日本人と外国人が、観光ガイドに載っていない街の素顔を発掘し、来年3月に英訳を併記した1冊の本にまとめる。
 プロジェクトのテーマは「暮らしたくなる街・行きたくなる街 仙台」。8月まで月1回のペースで、ガイドブックの構成や掲載する話題について話し合うワークショップを実施する。9月からは編集ワークショップを開き、参加者は市民ライターとして取材し、原稿を書く。
 事業は市とソノベ(仙台市)の主催。編集作業と並行して、ウェブサイトの制作も進める。完成後はガイドを使い、取材現場を歩いて回るフィールドワークを実施する。
 4月26日にあった事前説明会には、外国人を含む約40人が参加した。高校生から社会人まで幅広い年代の住民が顔をそろえた。参加理由も「仙台について知りたい」「英語を使いたい」など、バラエティーに富む。
 事務局を務めるセンダイ自由大学のプロデューサー後藤光正さん(39)は「住んでいる人が、自分の街について語ることのできないような街は面白くない。取り組みが、市民ガイドによる地域の情報発信や観光の振興につながってほしい」と期待を込める。
 第1回ワークショップは24日午後2時から、青葉区の交流スペース「ファイブブリッジ」で開催する。1000円、1万円など紙幣1枚で仙台を満喫するアイデアを出し合う。その後は6月21日、7月26日、8月23日に開く。説明会に出席していない人も参加できる。
 参加無料。希望者は参加日、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを、メールか電話で連絡する。メールアドレスはinfo@s-jiyudai.com、連絡先はソノベ022(263)4420=平日午前9時~午後6時=。

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