盗まれた観音さまが無事、戻ってきました。栃木県の佐野厄除け大師で、境内からなくなっていた観音像が23日朝、寺の近くの駐車場で見つかりました。
「ありがとうございます。本当に申し訳ございません」(佐野厄除け大師 副住職)
感動の再会に深々と頭を下げたのは、佐野市にある佐野厄除け大師の副住職です。この観音さまは、佐野厄除け大師に設置されていた高さおよそ1メートル、重さが25キロの「麗水観音」で、先月9日、何者かに盗まれていました。
「ひと目で見て、仏像だと分かった」(第一発見者)
観音像が見つかったのは、23日午前9時前、寺の近くの参拝用の駐車場で、立った状態で置かれていたということです。
「とられたときにもびっくりしたけど、今度の方がもっとびっくりした。返して頂いたんで、もうありがとうございます」(佐野厄除け大師 副住職)
観音像には大きな傷もなかったということですが、寺では防犯体制を整備したうえで、今後の設置を考えたいとしています。
警察は窃盗事件として捜査していますが、犯人を知っているのは、今のところ、観音さまだけのようです。(23日16:37)