ふだんの生活ではあまり気にしない、足裏。実は、全重心を支えている縁の下の力持ち。つまり足裏に問題があると、体全体のバランスも崩れてしまうという。 足の悩み専門サロン「クイスクイス」の足裏コンシェルジュ・宮地裕子さんが、今すぐチェックしたい“ダメ足裏”7大要素を教えてくれた。

【1】ゆるい靴を履くと、足が臭くなる!
靴の中がガバガバだと、足が靴の中で動いてこすれ、ニオイのもとであるバクテリアが増殖!

【2】土踏まずがない人は、むくみやすい
扁平足の人は足裏の筋肉「アーチ筋」が弱いため、水分を上に戻すポンプ機能が低くなり、むくむ。

【3】足裏にたこがある人は、体が歪んでいる
たこができるのは、足の1カ所に重心を偏らせて歩いているから。体が歪み、肩こりや腰痛につながる。同じくつねにヒール靴を履く人は肩こりに、足裏をベタッと床につく「ドスドス歩き」は腰痛になりやすい。

【4】歩くと足指の付け根が痛い人は、下半身太りになる
足指を使わず、付け根だけに極端に負担をかけて歩いている状態。脂肪や筋肉が脚の外側につく。

【5】小指の爪が小さくなっている人は、ポッコリおなか&胃弱
小指が内側にねじれた結果、爪が小さくなる。内またで歩くため内転筋が弱まり、内臓の配置が崩れて胃弱に!

【6】“浮き指”歩きは垂れ尻のもと
足指に重心がいかず、浮いているのは、脚の裏側の筋肉を使っていない証拠。その結果、お尻が垂れる。

【7】“ベタ足”の人は踵骨棘になりやすい
足裏が硬直するベタ足は、腱や骨が石灰化し棘のようになる“踵骨棘”を引き起こす。

なんとも恐ろしい「ダメ足裏」。だが、足指を鍛えたり、歩き方を改善したりすれば、「イイ足裏」になれるそう。そこで、解決法を宮地先生が伝授!

解決法【1】スリッパを履かない
「スリッパは指ですくいあげて歩くので、足指が緊張状態になります。足指が使えないと体のバランスが崩れます。ペタペタするスリッパはやめて、厚手の靴下か、バレエシューズタイプの足にフィットするものにチェンジしましょう」

解決法【2】歯みがきしながら「1センチ踵上げ」
「土踏まずがない人にやってほしいのは、1センチのかかと上げ。思い切り踵を上げると指の付け根に全体重が乗ってしまいますが、1センチだけ上げると、指全体に体重が乗り、踏ん張る力が鍛えられます」

解決法【3】ドライヤーしながら「じわじわスクワット」
「足を肩幅に開き、膝とつま先をまっすぐ前に向けて立ったら、ゆっくり10秒かけて膝を曲げ、また10秒かけて膝を伸ばす。足指で踏ん張る力が強化され、垂れ尻も改善されますよ」

解決法【4】CM中は片足立ち
「歩くことは片足立ちの連続ですよね。片足でのバランス感覚を養えば、理想的な歩き方につながります」

解決法【5】「握手マッサージ」で足指の痛みを改善
「足指のあいだに、上から手の指を交互に入れて『握手』をし、足指の関節をやわらかく開くようにしましょう」

解決法【6】「足マッサージ」で腰痛&肩こり改善
「手をグーにしたときの第二関節で、外くるぶしの下から踵まで、こするようにほぐしてください。ここが痛いのは腰痛持ちの人。また、親指の付け根部分の両サイドを、手の親指と人さし指でこするようにマッサージ。ここが痛いのは肩こりの人です」

解決法【7】しなやか足裏を作る「サークルウオーク」
「球体の中に入り、足裏でその球を転がしながら歩くイメージです。踵から地面について、足裏全体をしなやかに使い、踵から離します。腰の位置はつねに前の足の上。後ろ足に腰を残さないように」

ながら運動とマッサージ、さらに正しい歩き方で、ダメ足裏から脱却しよう!