[ルイビル (米ケンタッキー州) 5日 ロイター] – 米サウスウエスト航空<LUV.N>機内で5日、搭乗者の男性が持っていた韓国サムスン電子<005930.KS>のスマートフォン(スマホ)から煙が出て、乗客らが避難する騒ぎがあった。
「ギャラクシーノート7」米国で正式リコール、サムスンに痛手(字幕・15日)
サムスンをめぐっては、最新機種「ギャラクシーノート7」のバッテリー発火問題で、リコール(回収・無償修理)が実施されている。家族によると、米インディアナ州に住むこの男性が所有していたスマホはノート7の交換品で、約2週間前にサムスンからの通知を受け交換したという。
サムスンは、男性のスマホを今後回収して原因を調査するという。「回収するまでは今回の問題がノート7に関連しているかは確認できない」との声明を発表した。
米連邦航空局(FAA)は機内でサムスンのスマホから煙が出たことを確認したと発表。問題を調査中だとした。
米消費者製品安全委員会(CPSC)はFAA、サムスン、発煙したスマホの所有者から情報収集を行っているとし、消費者に対しては、不具合のある製品は返金してもらえる可能性があると呼び掛けた。
ノート7交換品に問題があるとなれば、サムスンの評判をさらに傷つけるだけでなく、消費者が新たな危険にさらされる可能性が出てくる。
サウスウエスト航空によると、搭乗していた乗客乗員は全員避難し、けが人はいなかった。