価格はブルマンの3倍…UCC“幻のコーヒー”限定発売

 レギュラーコーヒー最大手のUCC上島珈琲(神戸市)は11日、仏領レユニオン島で65年前に生産が途絶えた“幻のコーヒー”「ブルボンポワントゥ」の再生に成功、国内で発売すると発表した。価格は1パック(100グラム入り)で7350円と高級種の代表格「ブルーマウンテン」のほぼ3倍で、一般向けレギュラーコーヒーとしては史上最高水準だ。
 「ブルボンポワントゥ」は、アフリカ東部のマダガスカル島から800キロ離れたインド洋に浮かぶレユニオン島で生産される品種。18世紀初頭から生産され、ルイ15世、文豪バルザックも愛飲したとされるが、19世紀初頭の干魃(かんばつ)などの自然災害をきっかけに事業が縮小、1942(昭和17)年を最後に生産が途絶えた。
 UCCは平成11年から現地に出向いて再生に着手し、地元行政や生産農家などの協力を仰ぎ、8年がかりで出荷にこぎつけた。カフェイン含有量が低く、ほかの品種にない甘みや香りが特徴という。上島達司社長は「高級志向の消費者の需要に応えたい」と話す。
 発売は2000パック限定。商品は宝石箱のような容器で販売する。完全予約制で12日から同社の直営店とオンラインショップ「UCCいっぴん珈房」で受け付ける。問い合わせは(電)078・304・8952まで(平日午前10時~午後5時)。

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