俳優、保阪尚希(39)が12日、熊本県合志市の真言宗寺院、六水院で行われた得度式に参加し、仏門に入った。「何物にも染められない」という意味を込めた黒い法衣と「尚陽」という法名を与えられた保阪は、「違う名前をいただいて、再スタートの気持ち。だれにも言えない悩みを抱えている人の相談の窓口になりたい」と神妙な表情で決意表明した。
念願だった仏門入りを果たした保阪はこの日、午前10時半ごろ、六水院に到着。午後1時、ほかの得度者13人とともに、真っ白い装束で大神殿に入った。
得度式は約2時間半。剃髪(ていはつ)や、法衣、法名、杯の授与などの儀式が厳粛な雰囲気で行われた。
式終了後、真新しい黒い法衣のまま取材に応じた保阪。剃髪といっても、左右と頭頂部を少しカットしただけで外見はほとんど変わらないが、「ザクッという音で気が引き締まった。改めて責任感が生まれた」と感慨深げだった。
与えられた法名は「尚陽」。同院の下ヨシ子管長(55)が「全身で太陽の光を浴びて生きていけるように」との意味を込めて名付けた。
保阪と下管長は昨年4月、日本テレビ系バラエティー番組「芸恋リアル」(月曜後9・0)で共演したことがきっかけで知り合った。悩みの相談などをするうちに同院での仏門入りを決意したという。
くしくもこの日は心中した保阪の両親の33回忌とあって、「両親が導いてくれたのかもしれません」。在家信者として芸能活動を続ける方針で「同じように両親を亡くした人が見て『保阪みたいになれるじゃん』と心が晴れたら。芸能界はだれにも言えないことが多いので、悩みをきく窓口になりたい」と決意を語った。
平成16年に離婚した元妻、高岡早紀(34)と歌舞伎俳優、市川海老蔵(29)との“手つなぎデート”が報じられたことについては「彼女が幸せでないと、(2人の)子供たちにも影響がある。不倫ではなく、恋愛で楽しければいいんじゃないですか」とサバサバした様子で元妻の第2の人生にエールを送っていた。
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