【台北時事】修学旅行で台湾を訪れた日本の高校生が2013年度に2万734人(138校)となり、初めて2万の大台を突破したことが24日、分かった。沖縄県・尖閣諸島の国有化や歴史認識をめぐり中国、韓国との関係がぎくしゃくする中、海外の修学旅行先として中韓から親日的な台湾にシフトする動きが出ているようだ。
公益財団法人全国修学旅行研究協会(本部・東京)によると、10年度に修学旅行で台湾を訪れた日本の高校生は9458人(60校)だった。11年度に前年度比約34.9%増の1万2759人(73校)と急増し、12、13年度も2年連続で約4000人ずつ増加している。
修学旅行先の国・地域別順位でも、台湾は13年度に校数、生徒数とも前年度の5位から2位に上昇し、トップのシンガポールとの差は約200人に迫った。過去4年トップだった韓国は6位に転落し、中国は12年度からトップ10を外れている。台湾は14年度も増加傾向にあり、関係者は「最終的に台湾がトップとなる可能性が高い」とみている。