修学旅行は青函圏へ 都市会議、中高教諭を視察に招待

2015年度末の北海道新幹線新青森-新函館(仮称)の開業を見据え、中高校生の修学旅行を青函圏に誘致しようと、青森、八戸、弘前、函館の4市でつくる「青函圏観光都市会議」が、教育関係者を視察に招く事業に取り組んでいる。
 19~21日には宮城、福島両県から中学教諭2人を招き、弘前城(青森県弘前市)や三内丸山遺跡(青森市)、五稜郭(函館市)、蕪島(青森県八戸市)といった観光・文化スポットを2泊3日で回った。
 両県とも、中学生の修学旅行は東京方面が主流。多賀城市高崎中の桑原政春教諭(55)は「三内丸山遺跡など、教科書では知っていても実際に見て分かることの方が多い」、郡山市緑ケ丘中の柳井千秋教諭(44)も「同じ東北人としてつながりもあり、修学旅行にいい場所となる」と語り、好印象を抱いた様子だった。
 北海道新幹線が開業すると、新青森-新函館の所要時間は、現行の半分以下の1時間以内となる見通し。八戸市観光課の担当者は「見どころの多い函館とセットでPRすれば、八戸にも目を向けてもらえる」と期待する。
 青函圏観光都市会議は26~28日にも茨城、栃木両県から高校教諭3人を視察に招く。参加者の意見を今後の誘致活動に生かしながら、修学旅行生の受け入れ態勢づくりを進める方針だ。

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