四六時中スマホを手放さず、SNSで誰かと繋がっていると、望むと望まざるとにかかわらず、膨大な個人情報を日々ネット上に残していることになる。では、自分の個人情報はどれだけ流出しているのか? セキュリティの専門家や被害者、さらには記者の検証により、個人情報ダダ漏れ社会の実態を詳らかにする!
◆拡散力が被害を深刻化させる
現代人にすっかり溶け込んだSNSも、個人情報が流出&悪用される格好の標的になっている。
「危険度が高いのは、興味を引いたり欲望に訴えるもの。釣られてアカウントを乗っ取られ不正な広告を拡散したり、なりすましアカウントとしてネット上の友人を巻き添えにするケースもあります」(サイバーセキュリティ専門家・文月涼氏)
その危険性を基にヤバいサービスをランキング化すると、FacebookなどのSNSを使って性格や適職を診断する“診断サイト”がヤバさNo.1(※ランキングは下記参照)に輝いた。
「SNSの投稿から別のページに飛ばし、メールを登録させ診断結果を送るのは、個人情報を抜いてスパム広告などに悪用するため。またそこを手がかりにSNSを乗っ取り、悪意のハッカーのゾンビにされる危険性も」(文月氏)
2位のTwitterにアップする写真と4位のInstagramのストーリーは、SNSにあげた情報が悪用されるというもの。
「ナンネットという変態掲示板に私の自撮り写真がTwitterと同じIDで書き込まれました。フォロワーの指摘で被害が発覚した」(21歳・学生)
Instagramのストーリーはリアルタイムで動画がアップされている点が狙われる。
「普段の行動圏内などの情報が垂れ流し状態になり、自宅が特定され、ストーカーが押し寄せる事態もあり得ます」(サイト『激裏情報』管理人・本堂まさや氏)
SNS連携のアプリをダウンロードする際も注意が必要だ。
「カメラアプリなのに不必要にSNSや連絡帳と連携させるものは危険です」(本堂氏)
<個人情報ダダ漏れ危険ランキング SNS編>
1 診断(占い)サイト…SNS認証を促されたら危険
2 Twitterにアップする写真…現代版「便所の落書き」
3 仕事で書かされるブログ…杜撰な位置情報管理
4 Instagramのストーリー…警戒心が失われる更新頻度
5 SNS連携サイト…写真、電話帳……無関係に漏洩する
【文月涼氏】
サイバーセキュリティ専門家。内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)上席サイバーセキュリティ分析官。国民へのセキュリティ意識向上に取り組む。
【本堂まさや氏】
サイト『激裏情報』管理人。我が国最大の裏情報サイトの管理人。ハッキングから闇サイト情報まで年間1000本以上の裏情報を更新。https://gekiura.com/
― 俺たちの個人情報はダダ漏れだった!! ―