高速道路のラーメン激戦区を制したのは「牛タンラーメン」だった。今年2、3月に中央道、長野道の計25カ所のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)が参戦した「ラーメンバトル2010」。中日本エクシス八王子担当部が1昨年に続いて2年ぶりに開催した。グランプリには圧倒的人気の「牛タンラーメン」(山梨県上野原市、中央道下り線談合坂SA)が選ばれた。準グランプリは「山賊ラーメン」(長野県塩尻市、長野道上り線みどり湖PA)。
1昨年は人気バトルとなり、一躍ラーメン激戦区模様となった。今回も各店が工夫に工夫を加えた。「黒とんこつラーメン」(境川PA下り)「あつあつベジゴマラーメン」(八ケ岳PA上り)「信州安曇野酵母豚ラーメン」(諏訪湖SA下り)など、食欲をそそる耳あたりのいいネーミングでのエントリーだ。
審査は販売数量、売り上げ構成比、審査員の試食の総合評価方式。売上数量が確定するまでバトルから少々時間を要した。
グランプリの「牛タンラーメン」(700円)は仙台直送の上質牛タン2枚をトッピング。しょうゆベースの鶏ガラスープにちぢれ麺。八王子担当部では販売数量こそ明らかにしていないが「どんぶり数量ではぶっちぎりの多さでした」と話す。準グランプリの「山賊ラーメン」(600円)は塩尻名物、鶏肉のから揚げ2枚と味付け卵をトッピングしたボリューム満点の一品。「山賊ラーメンは審査員の試食では最高点を獲得しながら、牛タンラーメンの販売量にはおよばなかった」という逸話が残る。このほか中央道上り線谷村PA「富士山みぞれラーメン」(600円)、同下り線八ケ岳PA「清里高原チーズ辛みそらーめん」(630円)、長野道上り線梓川SA「安曇野ラーメン」(650円)が審査員特別賞を受賞した。バトルは終了し、ノーサイド。参戦全25種類の一部で販売を中止したものもあるが、「ほとんどがいまからでも味わうことができる」と中日本エクシスでは話す。