倍率アップ、激戦確実 仙台市議選きょう告示

東日本大震災で約4カ月半延期された仙台市議選は、19日告示される。5議席減の定数55に対し、72人が立候補を予定しており、競争倍率は現時点で1.31倍。2007年の前回(1.27倍)を上回り、激戦が予想される。投票は28日で、即日開票される。
 沿岸部や丘陵宅地を中心に依然、震災の爪痕が残る中での選挙戦は、復興策が最大の争点。7割以上が政党の公認を受けており、国政と連動してどのような対策を打ち出せるかが一つの判断材料になるとみられる。
 議会改革への意識や、1期目を折り返す奥山恵美子市長の市政運営に対するスタンスも焦点となる。統一地方選で同日程だった県議選と分離して実施されるため、有権者の関心度や投票率に大きな影響が出るのかどうかも注目される。
 立候補予定者の内訳は現職47人、元議員4人、新人21人。選挙区別では青葉区(定数15)19人、宮城野区(10)13人、若林区(7)9人、太白区(12)17人、泉区(11)14人。政党別では民主12人、自民14人、公明8人、共産7人、社民6人、みんな6人、無所属19人となっている。
◎迅速な手続きへリハーサル実施/仙台市選管
 19日告示される仙台市議選を前に、市内5区の選管は18日、立候補届け出の受け付けリハーサルを行った。
 青葉区役所では職員約30人が参加し、2人が立候補を届け出たとの想定で実施した。抽選器で届け出順を決めたり、選挙事務所の標札や運動員の腕章といった「七つ道具」を手渡したりと、一連の流れを確認した。
 区選管によると、市議選は東日本大震災で延期され、県議選と分離執行となったが、立候補届け出の事務処理面で特に影響はないという。
 担当者は「候補者が早く第一声を上げられるよう、1陣営当たり3分程度で手続きを終わらせたい」と話した。
 立候補の届け出は19日、各区で午前8時半~午後5時に受け付ける。

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