約6400戸で停電が続く千葉県匝瑳市では11日、市民ふれあいセンターの浴場が無料開放された。停電が解消するまで続けるという。
センター内には男女別に各6人ほどが入れる浴室とシャワーなどを完備。通常の使用料は100円だが、停電で疲れた体と心を癒やしてもらおうと、市が無料にした。施設内の和室は避難所になっており、昼間の暑さを避けた市民が集った。
入浴を終えた同市の主婦(68)は「エアコンも扇風機も使えず、夜も熟睡できずつらい。いつ復旧するのか不安で生きた心地がしないので、早く復旧してほしい。3日ぶりのお風呂は本当に助かった」と笑顔で話した。【近藤卓資】