東北6県の経営者協会がまとめた2020年度の雇用動向調査で、働き方改革に取り組んでいる会員企業は88・0%に上り、前年度と比べ5・2ポイント増えた。3年連続のプラス。
働き方改革について「検討中」は9・6%、「取り組んでいない」は2・4%。具体的に取り組んでいる施策(複数回答)は「年次有給休暇などの取得促進」の92・0%が最も多く、「時間外労働の削減・抑制」が77・8%、「業務改善・効率化」が64・0%で続く。「テレワーク制度の導入」(18・4%)は11・6ポイント増と伸びた。
時間外労働の上限規制が大企業だけでなく、中小企業にも導入されたのに伴い、労使協定(三六協定)を「見直した」は43・0%。「見直す予定がある」は13・4%、「見直す予定はない」は36・1%だった。
正規・非正規社員の待遇格差改善についても聞いた。「取り組んでいる」は52・6%、「検討中」は31・9%、「取り組んでいない」は15・5%。取り組んでいる施策(複数回答)は「基本給・時給の増額」が52・8%、「賞与・一時金などの支給」は47・2%、「諸手当の支給・増額」は33・1%となった。
管理職に占める女性の割合は8・2%で、1・0ポイント増にとどまった。
調査は昨年9~10月、6県の会員企業2216社を対象に実施。752社(33・9%)から回答を得た。